産後の職場復帰、あなたはどう思う?


「保育園に預けるのはかわいそう」??

産後の職場復帰に際して、多くのママが周りの誰かに言われたり、ご自身として不安に思われり、、一度は意識されたことがある言葉ではないでしょうか。

今や共働き世帯がそうでない世帯の数を上回り、産後に女性が社会で働くということが珍しくなくなりました。働くママに向けたサービスやイベントも多様に増え、働くママを後押しする動きは活発になってきています。

共働き世帯が男性雇用者と無業の妻から成る世帯を上回って推移

それでも、ママたちの親世代には、女性が子どもを預けて働くことに抵抗のある人も少なくありませんし、現役子育て世代の中にもいろんな価値観を持った人がいます。専業主婦の道を選ぶママの割合も決して少なくない今の時代。だからこそ、働くことに迷い、葛藤するママも多いんじゃないでしょうか。

たとえ働くことに強い信念を持っていても、子どもの病気に際したり、夫や職場など周囲の協力を思うように得られなかったりと、子育てと仕事の両立に苦悩することは多いはず。

私自身も、義理の両親に職場復帰を猛反対されたり、復帰後に子どもの入院があったりと、苦悩した時期があります。

両親の反対は、ただただ孫のことを思ってくれてのことでした。その気持ちはとても有難いと感じましたが、それでも働きたいという気持ちは揺るぎませんでした。そこで、なんとか理解してもらおうと、何度も対話を試みました。しかし、何を話しても「子どもがかわいそう」という答えしか帰ってこず、母親として、人間として全てを否定されたような気持ちになったことも。(もちろん、今ではいい思い出です!)

「正解」を探すより、心からの思いを見つめてみる

保育園に預けられたこどもは、本当に「かわいそう」でしょうか。それとも、絶対に「かわいそうじゃない」でしょうか。

私自身が、2年間のワーキングマザーとしての経験と、その後子育てに専念した期間を経て思うことは、本当に「かわいそう」なのは、「正解」を決め付けられ、その子自身の姿をしっかり見つめてもらえないことなのではないか、ということです。

実は恥ずかしながら、私はまさにその「しっかり見つめること」ができていないお母さんでした。「こんなに私ががんばって母親業をしているのだから、さみしいはずがない」なんて決めつけて、我が子のサインを見逃していたのです。職場復帰したことを後悔した事は一度たりともありませんが、それだけはものすごく反省しています。

今だって、見ているつもりが見えてないのかも、、と思うことが多々あります。

どんなに真剣に向き合っていても、「ああ、あの時は何も見えてなかった」と何年か後に思うことがあるかもしれません。

でも、それでもいいんだと、近頃思うようになりました。

時には見誤ったり、時には余裕がなくて見えなくなって、気づいて反省して。そうやって間違えながら、一緒に成長していけばいいんだと、今はそう思っています。

仕事を続けるか、専業主婦になるか。

やはりどちらかが正解というセオリーはなく、一人ひとりのママや、子ども達や、家族に合ったカタチを見つけることが大事なんだと思います。

周りの全ての人から肯定される生き方なんて、きっとありません。

あるはずのない「正解」を探すより、どうしたら家族が幸せに過ごせるのか、、そのことにしっかり向き合えば、きっと自分達らしい「カタチ」が見つります。

その「カタチ」だって、時間と共に変わっていくかもしれません。

だから肩肘張らずに、まずは、本当に自分がどう生きたいのか、心からの思いを見つめてみてみる。

そして、心からの思いを誰かに、できればパートナーに、共有してみる。

そんな時間を、持ってみてはいかがでしょうか。

ままスタッフ 石橋奈津子
(3人の男の子のママ)
ままスタッフ 石橋奈津子

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引用元

就業分野における男女共同参画|内閣府男女共同参画局